Genus
taxonomy: 属の分類
分子系統樹では同じ属として同定された株が,異なる系統的位置を示すものが多いことが示されました(Honda et al. 1999)。
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18S rRNA gene tree.
同じ属と同定されている生物が単系統群を形成せず,異なる系統的位置を示すものが多い。 |
しかし,この系統関係と,知られている様々な形質を比較しましたが,系統関係を支持するような形質はあまりみられませんでした。推定された分子系統関係
の妥当性についても検討が必要と思われましたが,18S rRNA
遺伝子のデータが蓄積しても,他の遺伝子の系統解析を行っても,状況は変わりませんでした。
よって,それまでの分類は系統関係とは一致していない可能性が高い,と判断するのが妥当だと思われました。
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Comparison of the
characters.
Honda et al. (1999)
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Tree constructed from
4 gene sequences.
Tsui et al. (2009)
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そこで,栄養細胞が2分裂によって増殖することを分類形質とする
Schizochytrium
属と,アメーバ細胞のステージをもつことで特徴づけられる
Ulkenia
属に着目し,これらの属に分類されるべき株を集めて,1)分子系統解析,2)形態形質比較,3)化学分類学的形質(脂肪酸組成,カロテノイド組成)比較を
行いました。
その結果
,Schizochytrium 属と
Ulkenia
属は,それぞれ3つと4つの系統群に分かれ,それぞれを特徴づける形質を認識することができたので,別の属として独立させる分類学的再編成を行いました
(Yokoyama & Honda 2007; Yokoyama et al. 2007)。
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新しい分類体系を反映した 18S rRNA
gene tree
Yokoyama et al. (2007)
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各属の系統関係
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各属にみられる生活史
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ラビリンチュラ類の検索表
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